アメリカの刑務所内での食事はまずい!日本との違いと考えられる理由を紹介
アメリカの刑務所での食事はどんな感じなの?
食事がまずいと言われているけどなんで?
ネット上で日本の刑務所の食事が話題になっていることもあり、アメリカの刑務所はどうなのか気になっている人も多いでしょう。
そこで本記事では、アメリカの刑務所の食事を紹介します。
本記事は以下のような人にオススメです
アメリカの刑務所に興味のある人は、ぜひ最後までご覧ください。
アメリカの刑務所内での食事がまずい理由3選
本章では「アメリカの刑務所がまずいと言われる理由」を3つ紹介します。
- 食文化の違い
- 予算がない
- 食品の衛生管理がされていない
それぞれ詳しく解説していきます。
食文化の違い
アメリカの刑務所がまずい理由として、食文化の違いが挙げられます。アメリカは基本的にハンバーガーやピザなど健康的という言葉に反した食生活を送っている人が多くいます。
一方、刑務所の食事では病気の蔓延を防止して医療機関に迷惑をかけないようにするといった理由から、栄養を考えた食事が提供されることが多い傾向があります。
栄養のあるメニューの提供は日本の刑務所だけでなく、アメリカの刑務所も例外でないでしょう。
アメリカと刑務所では食文化が異なるため、まずいといった印象を抱くと予測できます。
予算がない
食事がまずい理由は、国民が支払う税金によって刑務所が運営されているからです。刑務所に対して使われる税金(予算)が少ないと食材や器具が揃わないため、美味しい料理を作れません。
実際、アメリカの税金への使い道を見ても、医療機関や国防総省といった国を発展させるための比率が多くなっています。
1位 | 保健福祉省(メディケア、メディケイド、食品医薬品局) | 1兆ドル(約108兆円) |
2位 | 社会保障局 | 9,500億ドル(約103.4兆円) |
3位 | 国防総省 | 5,700億ドル(約62兆円) |
4位 | 財務省証券の利子(正味) | 3,000億ドル(約32兆円) |
5位 | 退役軍人局 | 1,600億ドル(約17.4兆円) |
また、外務省が発表した記事によると、アメリカの2021年の犯罪件数は加重暴行の発生は約69万件、財産犯罪(侵入窃盗、窃盗)の発生は約414万件の計483万件。
一方、日本は計56万8,104件(2021年度) つまり、犯罪件数がアメリカと約427万件もの差があります。
アメリカは犯罪をしてしまう人が日本と比べて多く、釈放となっても再犯する人がいるので刑務所よりも国の発展へと費用をかけていると予測できます。
参照元:都道府県「犯罪検挙率」ランキング
国が刑務所に対してどんな考えを抱いているかが、食事の美味しさに影響を与えたと言えるでしょう。
食材の衛生管理されていない
アメリカの刑務所がまずいと言われる、最後の理由として考えられるのは食材の衛生管理がされていないからです。
アメリカを含めて海外は、基本的に食品の衛生管理に対して意識が低い傾向があります。
カナダに1年,トルコに3ヶ月と海外で生活した経験がありますが、カビの生えている食品や袋に穴が開いているものが売られていました…
アメリカでも同様のことが起きていても不思議ではありません。また、刑務所での管理は甘いと予測できるでしょう。
そのため、食事の味にまで影響を及ぼしていると予測できます。
刑務所で出されたアメリカの食事を紹介
本章では「実際に刑務所で出されたと言われているアメリカの食事」を紹介します。
- ヌトラローフ
- 定食ご飯
- Tボーンステーキとベイクドポテト
それぞれの味と特徴について説明します。
ヌトラローフ
引用元:https://ameblo.jp/masukawa77/entry-12670676220.html
ヌトラローフは刑務所でよく出される食事の1つです。ヌトラローフは以下の素材で作られており非常に栄養価の高い料理です。
- 大豆プロテイン
- 野菜
- 穀物
また、予算もかからず、タンパク質やビタミンといった栄養素を含んでいるため、非常にバランスの良い食事ができるメリットがあります。
ただし、見た目だけでなく、味も非常にまずい点がデメリットです。
実際、受刑者の中には「食べ物ではない」といった声が挙がり、抗議が起きたとまで言われています。
定食ごはん
引用元:http://matomemo-p.blog.jp/archives/5447547.html
定食ごはんは麦飯やおかず、スープなどがセットになっており、刑務所での食事メニューの中でも一般的な料理です。
また、受刑者たちが必要な栄養素を摂取できるように工夫されているため、健康にも良い特徴があります。
ただし、写真でも分かるように私たち日本人が想像する通常の定食とは異なり、以下の特徴を持っています。
- ご飯の水気が多い
- ドロドロしている
- クリームシチューではないのに色が白い
簡潔にまとめると見た目だけでなく、味もまずいようです。受刑者からの評判が悪い料理としてアメリカの刑務所で有名と言われています。
Tボーンステーキとベイクドポテト
引用元:https://www.dailymail.co.uk/
Tボーンステーキとベイクドポテトは刑務所での最後の晩酌として、提供されることがあります。
Tボーンステーキは大きなステーキで、ベイクドポテトはオーブンで焼かれたジャガイモです。
普段の食事(刑務所外)で、Tボーンステーキとベイクドポテトが提供されれば、特別感があり非常に嬉しい気持ちになるでしょう。
しかし、アメリカの刑務所で提供されるTボーンステーキとベイクドポテトはスゴい美味しいとはならないようです。アメリカの衛生管理状態が悪いことなどが、味にまで影響を及ぼしていると予測できます。
実際に刑務所で起こった食事に関しての事件
本章では「実際に刑務所で起こった食事に関しての事件」を紹介します。
- ジェイク・アンジェリー事件
- バーミンガム刑務所での事件
それぞれの事件を詳しく解説します。
ジェイク・アンジェリー事件
ジェイク・アンジェリーは米国議会を襲撃した罪で刑務所送りにされた人物です。
オーガニック食品しか口にしないことで、ワシントンDCの刑務所の職員に「料理を変えること」を命じたエピソードがあります。
1週間にわたって食事を摂らず、約9kg痩せたと言われています。
他にも食事を拒否した人はいたかもしれませんが、彼のように名指しで大々的にニュースなどに刑務所の話が伝わったのは初めてでしょう。
バーミンガム刑務所での事件
イギリスにあるバーミンガム刑務所では、2016年に余りにもまずい食事が提供されていたため、生活の改善を訴える声が受刑者から挙がっていたそうです。
具体的には、以下の行動を囚人600人が起こしたと言われています。
- ジムや運動場の占拠
- ヘルメットや鍵の強奪
- 扉の破壊
最終的には取り押さえられ終焉を迎えます。
バーミンガム刑務所での事件で「飯がまずい」「生活が余りにも質素」だと、囚人たちが反旗をひるがえす可能性が高いことを証明したと言えるでしょう。
参照元:塀の中の不満爆発 待遇改善求め大暴れ 英バーミンガム刑務所
日本とアメリカの刑務所との違いを紹介
本章では「日本とアメリカの刑務所との違い」を紹介します。
- 食事
- 刑務所の規模
- 目的とゴール
日本とアメリカの刑務所に興味のある人は必見です。
食事
日本とアメリカとの刑務所の違いは本記事の冒頭でも分かるように食事の質です。
日本はインターネット上でも「豪華」「羨ましい」といった声が多い中、アメリカは批判的な傾向があります。
また、食事がまずいと暴動の火種や餓死のきっかけにもなり得るため、非常に大切だと個人的には考えています。
日本の刑務所の食事が豪華と聞いて興味のある人もいるでしょう。あわせて読みたいにて日本の刑務所の食事について紹介しているので、ぜひ本記事と合わせてご覧ください。
刑務所の規模
アメリカと比べると日本では事件が起こりにくいため、刑務所の規模が異なります。
また、犯罪のレベルも覚醒剤から大量殺人まで様々なことが起こっているため、様々な刑務所があるのでしょう。
また、刑務所にいる受刑者の数が多いと、食費も低予算で計算するしかないので、規模の部分も食事やイベントの有無といった違いを生み出していると推測できます。
目的とゴール
日本とアメリカの刑務所では目的が異なります。
例えば日本の刑務所が目指しているのは【刑務所の後に社会復帰させること】です。
一方でアメリカの刑務所は【再犯の防止】 つまり、犯罪を起こさせないことです。
そのため、日本の刑務所は教育はもちろん社会へ速やかに復帰できるようにクリスマスといったイベントも開催していると言われています。
日本とアメリカでは刑務所の考えが違うことも刑務所内での食事がまずい、予算が少ないといった制度部分に影響を及ぼしているのでしょう。
まとめ
本記事では、アメリカの刑務所での食事について紹介しました。
結論、日本の食事と比べると、批判的な意見が多く中には抗議や暴動まで起こした受刑者もいたそうです。
日本の刑務所のご飯が豪華と言われているのには、囚人たちの精神や身体面を考慮しているといったことも考えられると本記事で学べたでしょう。